いろいろあります、年賀状

自宅と事務所合わせて四百枚ほどの年賀状をいただく。ぼくも同数近く書いて投函しているつもりだが、一昨年から宛名書きをラベルに変更したので、更新漏れや出し忘れ、重複差し出しが発生しているかもしれない。宛名を手書きでしたためていれば、どなたに出したかを覚えているものである。

日本郵便のくじは毎年切手セットが1015セットくらい当たる。これとは別に「独自のお年玉くじ制度」を採用している知人が数名いて、年初にホームページで当選番号を発表しているらしい。「らしい」と書いたのは、これまで一度も当たっているかどうかを確かめたことがないからだ。今年の分はチェックしてみようと思っている。

正月早々、塾生の一人がぼくの年賀状をブログで取り上げていた。一言一句引用したわけではなく、テーマの紹介だ。しかし、ご苦労なことに、彼はその年賀状についてあれこれと考えを巡らして、なんと数時間ほど付き合ってくれたというのである。ありがたいことだ。彼のような一種マニアックな性格の持主がいるからこそ、ぼくのしたためるマニアックな賀状も意味をもつ。なお、すべてのいただいた年賀状は、たとえ無味乾燥で無個性な文面であっても、ぼくはしっかりと読むようにしている。自分の長文の年賀状をお読みいただく労力に比べれば、一、二行の紋切り型の挨拶文など楽勝である。

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15日現在、いいことが書いてある年賀状が10枚ほどあった。昨年に続いて、まったく同じ年賀状を二枚くれた人が二人いる。この二人は昨年も同様に二枚ずつ送ってくれた。プリンターで出力されたもので、手書きの文章は一行も書かれていない。リストの宛名重複だけの話なのだろうが、ぼくが指摘してあげないかぎり来年も繰り返されるだろう。おそらく誰かにすべて任せているのに違いない。

ありきたりではない文章の傑作が一枚。十行分ほどと思われる前半の文章が印字されていないのである。紙面の右半分が完全に白紙で、印字されている文章とのつながりがまったくわからない。一文が長いので類推すらできない。文章は短文で書けというのは、こういう事態に備えてのセオリーだったのか。ぼくだけに生じたプリンターのトラブルであることを切に祈る。

もう一つの傑作は、前代未聞の裏面白紙の年賀状。年賀はがきを使っているから年賀状に違いない。おそらく謹賀新年、あけましておめでとうございます、賀正などのいずれかで始まり、プラスアルファが書かれているのだろう。なにしろ白紙だから手掛かりの一つもない。これはちょっと恥ずかしい話ではないのか。いったい誰? と思って表面を見れば、差出人の住所・氏名がない。つまり、この年賀状でたしかなことは、誰かがぼくに出したという事実だけである。もちろん、誰かわからないから恥じることもない。仮に本人がこのブログの読者であっても、「バカなやつだなあ~」とはつぶやくだろうが、まさかそれが自分のことだとは思うまい。

投稿者:

proconcept

岡野勝志(おかのかつし) 1951年大阪生まれ 企画の総合シンクタンク「株式会社プロコンセプト研究所」所長 企画アイディエーター 岡野塾主宰 ヒューマンスキルをテーマにしたオリジナルの新講座を開発し、私塾・セミナー・ワークショップ・研修のレクチャラーをつとめる。 マーケティング、コミュニケーションにまつわる企業や人

「いろいろあります、年賀状」への2件のフィードバック

  1. 昨年から,返事が出せないのが増えています。
    パソコンで印刷するからでしょう。差出人住所氏名をお忘れの方が多くなったようです。
    昨年一つ。
    今年は三つ。
    お子様の写真が裏面にあります。子ども顔を見て,「親」を当てろということかもしれません。
    もっと困るのが,表にも裏にも住所氏名はありません。さらに「今年みんなで会えてよかったです。今年もまたみんなで会いましょう」
    という手書きのメッセージ。
    「今年」はいつの年なのでしょうか。私が年をとり呆けるのは自覚できますが,知り合いはそれ以上に「呆ける」のでしょうか。

  2. あらためて、謹賀新年。ぼくはかつてお中元もお歳暮も、ついでに年賀状もやめてしまえ! と若気のいたりからか唱えていました。ところが、IT化が加速してからは、ちょっと待てよ、年賀状、案外いいのではないかと見直すようになりました。でも、「手書きでせめて一行」はぜひどなたにも実践してほしい。どこにでも売っていそうなテンプレートに、どこにでもありそうな挨拶の文言を入れるだけでは、アナログ年賀の良さがなくなってしまいますから。昨日・今日と新たに三十ほどの年賀が届きましたが、いずれも大きなミスはなく無難(?)でした。

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