一昨日書いた文中では「コーヒーと本」と書いた。今日は「本とコーヒー」と並びが変わった。たまたまそうなっただけで、特に意味はない。
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ハードワークが続いて少々疲れたとしても、陽射しを浴びながら歩けば移り変わる景色が、視覚から別の感覚に変化して身体の隅々に滲み込んでくる。その後に本とコーヒーがあれば言うことはない。もっとも今のような時期に陽射しを浴びるのは危険このうえないが……。
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『カフェの扉を開ける100の理由』という本がある。理由を100も付けられないし探せもしないが、たった一つでいいから理由はそのつどあるほうがいい。日常茶飯事だけれど、カフェの扉を開ける行為を無意識にしてはいけないと思うから。
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ブックカフェには業界なりのきちんとしたコンセプトがあるのを最近知った。
たくさんの本に囲まれ、カフェでゆっくりした時間を過ごす。(……)
「コーヒーを飲んでほっとする。落ち着いた空間で好きな本を読めたら……。」
「本好きな人が集まる場所で、本を中心としたコミュニケーションがとれたら……。」
ブックカフェは、そんな思いをかなえる空間であり、カフェと本屋が合体したお店のことです。
(西日本ブックカフェ協会)
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本とコーヒーは異種だが、見事に融合する。本とコーヒーが同じテーブルに並ぶひととき。死んでもいいとまでは思わないが、さらなる至福への強欲が一時的に抑制される。満たされることに謙虚になれる。
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最近オフィスにブックカフェ風のスペースを開設した。ここに収蔵した数千冊はほとんどがぼく個人所蔵の古本である。買った新刊書が経年で古くなったのが半分、古書店で買ってきた古本が半分。パリ滞在中に何度か足を運んだメルシーも古本カフェだった。
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珈琲色には古本が合う。十数人入ると満席になる程度の狭いスペースだが、正式に公開していないにもかかわらず、ちょくちょく来客がある。コーヒーはお出しできるが、喫茶専門店ではないしお代もいただかない。ここでは「本とコーヒー」は「本、よろしければコーヒー」という趣を演出している。