コーヒーと音楽

「コーヒーと○○」という組み合わせ。相性の良さそうなものを○○に入れてみる。コーヒーと読書、コーヒーとケーキ、コーヒーと観葉植物、コーヒーとギャラリー、コーヒーと新聞……。いろいろあるうち、相性抜群なのはやっぱり「コーヒーと音楽」ではないか。漠然と音楽としておくのがいい。ジャンル次第では合う合わないがあるからだ。

十数年前までコーヒーに合いそうな――つまり、ぼくが合うと思う――CDを買い集めたことがある。French caféItalian bar styleParadise Cafeというタイトルのアルバムが棚に並ぶ。カフェミュージックにはポピュラーな定番があるが、専門のラジオ局の選曲は十人十色。コーヒーやカフェとの相性には個性が色濃く出るようだ。

おびただしいカフェ向けの曲が存在する割には、パリのカフェやローマのバールでBGMを耳にした記憶がほとんどない。夜遅くに入店したサンミッシェルのダイニングカフェではロックがガンガンかかっていた。アルコールと軽食の店で客層もかなり若かったし、たぶん音楽が売りの一つだったようである。

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しかし、あの店は例外ではないかと思えるほど、パリやローマでは店内で音楽がかからない。パリではテラス派が多いからBGMを流しても音響効果がない。ローマのバールはカウンターでの立ち飲みが普通だから、エスプレッソを注文して一気飲みして23分で立ち去る。音楽を聴くために立ち寄る人はいない。

ホテル向けのラウンジミュージックというコンセプトやラジオ局も存在するが、いくら思い出そうとしてもホテルでBGMが流れていた記憶はない。コーヒーと音楽は抜群に相性が良いなどと思うのも、コーヒーの種類や音楽のジャンルの嗜好性と同じで、個人的な好みに左右されるような気がする。

音楽がなくてもいいが、あればあったで気分は変化するだろうし、いくらかリラックスできると思う。コーヒーを啜りながら音楽を聴いたからと言って、考えごとがまとまったりアイデアが湧いたりするわけではないが、今朝もオフィスでワークミュージックという環境音楽ジャンルの静かなジャズを聴きながら、一杯飲んでいる。

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岡野勝志(おかのかつし) 1951年大阪生まれ 企画の総合シンクタンク「株式会社プロコンセプト研究所」所長 企画アイディエーター 岡野塾主宰 ヒューマンスキルをテーマにしたオリジナルの新講座を開発し、私塾・セミナー・ワークショップ・研修のレクチャラーをつとめる。 マーケティング、コミュニケーションにまつわる企業や人

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