日々の数字

数字を見ずに一日は過ぎない。日時、お金、テレビのチャンネル……。数字は主役になって喜怒哀楽を演出する。数字は脇役にもなる。脇役ながら気になる存在として日々の暮しを取り巻く。

“1234”
出張時に宿泊したホテルの部屋番号である。察しの通り、12階の34号室。たまたま数字が順に並んだが、これは、たとえば142814階の28号室)が割り当てられる確率と同じである。フロントで“1111”の鍵を手渡されて歓喜する向きもあるが、11階の11号室というだけのこと。
ちょうどよい数字、きりのよい数字、何がしかの法則が感じられる数字につい目が止まる。数字のありふれた日常性の中に、少しでも「ハレ」を見い出したい心理が働くのか。

“¥1,000”
年末に来客を迎えることになった。ワインと焼酎はふんだんに常備してある。ビールは2缶もあればいい。飲まない人が一人いる。ノンアルコールも飲まないかもしれないが、一応1缶。わけもなく、ついでに日本酒も1缶。
レジで勘定したら消費税込みでちょうど千円。一品だけ買って税込み千円などしょっちゅうあるが、値段ばらばらの品を複数買い、しかも消費税を足しての千円は珍しい。だからどうなんだというだけの話だが……。

“50%OFF”
こちらのインドレストランはディナーセットが50%OFFである。今週限定のキャンペーンでもなければ、オープン何周年記念かの特別感謝セールでもない。例外なく、年中毎日が50%OFF。つまり、これが現実の通常価格で、定価がまぼろしなのだ。
蕎麦を注文すると、その場で100円引きになるクーポン券をすべての客にテーブルで渡す店もある。価格800円を700円と表示しない理由がわからない。クーポンを渡す手間も省ける。

“2時間120円”
JRの入場券である。ゲストを関空まで見送るつもりだったが、「わざわざ申し訳ない、天王寺駅で見送ってくれるだけで十分にありがたい」と言われ、申し出に甘えてそうすることにした。

早く着いたので入場券を先に買い、待ち合わせのモールで一緒にランチ。そして駅へ。改札機が入場券を受け付けない。入場券は改札を通る時点から2時間有効だと思っていた。券売機での発券時刻から時間が刻まれるとは……知らなかった。

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proconcept

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岡野勝志(おかのかつし) 1951年大阪生まれ 企画の総合シンクタンク「株式会社プロコンセプト研究所」所長 企画アイディエーター 岡野塾主宰 ヒューマンスキルをテーマにしたオリジナルの新講座を開発し、私塾・セミナー・ワークショップ・研修のレクチャラーをつとめる。 マーケティング、コミュニケーションにまつわる企業や人

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