対義語の同義語には反対語、反意語、反義語、対語などがある。「反」に違和感があるので、ずっと「対義語」を使ってきた。対義語なら2つの語句を同等に対置させることができる。意味が対峙するようなAとBの2語のそれぞれが対義語と呼ばれる。Aの対義語がB、Bの対義語がAという関係だ。
「長い」の対義語は「短い」。「長短」は対義語関係を示す。対義語の象徴的な漢字1文字どうしがくっついて熟語になることが多い。多少、高低、表裏、左右、開閉、父母、親子、山海、白黒、吉凶など。但し、1つの語の対義語が1つとはかぎらない。下記のように1つの語が2つ3つの対義語を持つ場合もある。
対義語が複数になる場合を「正」と「主」で考えてみよう。
組織の順位や物事の段階を表す「正、副、準、次」がある。おおむね「正>副>準>次」とランク付けされる。この時、正の対義語が副、準、次の3つになる。正の補佐役としての「副」、正の下だが同等に近い場合の「準」、二番目という位置づけの「次」。これらは対義語だが、別名「二項対立」とも言われることがある。
副と次をくっつけた「副次(的)」という表現がある。主たるものに対して、従属したり付随したりする二次的なもののこと。急行の早さには劣るが、各停よりも速いという意味の準急。
正の対義語は他にもいろいろある。テーゼの正に対しては「反」(アンチテーゼ)、プラスの正に対しては「負」(マイナス)。あと、誤、邪もある。主の対義語も、客、従、助、副などと複数ある。最高責任者である主席に対して次席、おもてなしする主人に対して客人、主観に対して客観。主人と従者、主演と助演、主菜と副菜……。当然ながら、どの対義語を対照させるかによってニュアンスが変わる。


















