ゴールデンステート滞在記 サンフランシスコ⑤

ひとまずサンフランシスコは今日で最終回。この後、ロサンゼルスの郊外に移動して親戚の家にお世話になる。

何から何まで写真に収めたわけではないが、ユニオン通りやサクラメント通りなどの代表的なストリートは歩いてみた。ゴールデンゲートブリッジの近くには行っていない。少し離れた所から撮影したが、見せるほどの出来ではない。サンフランシスコ近代美術館も近くまで行ったが、入館も外観見学もできなかった。

数ある名所の中から最後に選んだのがアラモ・スクエア(Alamo Square)。午後4時頃、まずノブヒルのホテル前のカリフォルニア通りからケーブルカーとバスを乗り継いでシビックセンター(Civic Center)へ。ここは市役所などの行政関連のビルが群を成す官公庁街。地図ではここから西側にアラモ・スクエアがあるが、バス乗り場が見つからない。だいたいの見当をつけて2キロメートルほど歩くことにした。途中のヘインズ通りがヨーロッパの街並みにそっくりだ。イタリアンの店のお兄さんは「ボナセーラ(こんばんは)」と声をかけてくる。

この道でいいのかと不安になりつつも、やっとスタイナー通りへ。ここがアラモ・スクエア。名所になった理由の一つはビクトリア朝様式の家が建ち並ぶからだ。ただし様式であって、古い家々ではないし、これだけなら名所にはなりえない。これらの家々の背景に、まるで映画のセットのようにサンフランシスコの現代が控える構図がおもしろいのである。ガイドブックにはまるで「絵はがき」と書かれている。ぼくの写真もそう見えるだろうか。誰でもこの程度の写真は撮れると思うが、午前や午後の早い時間は逆光になるためうまくいかない。晴天の夕方前がベスト。

出発の朝、せっかくなのでノブヒルの一番高い位置まで散歩した。坂のある風景を見晴らす絶好の締めくくりとなった。

《サンフランシスコ完》

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市役所(City Hall)
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シビックセンター周辺は木も芝生も緑にあふれ、よく手入れされている。
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ヘインズ通りの家並み。住宅と坂の構図が絶妙。
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アラモ・スクエア近くの交差点。
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ビクトリア朝風の住宅と現代の高層ビルの対比。
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まるで前景と後景を合成したように見える。
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最終日の朝。元メジャーリーガー、レフティ・オドールゆかりのカフェへ。
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ボリュームたっぷりの朝食。
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ダウンタウンの中心ユニオン・スクエア。南北戦争時の北軍(ユニオン)支持派の集会が開かれたことにちなむ。公園の地下を駐車場にしたのはここが世界初と言われている。
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サンフランシスコで一番高いノブヒルから臨む湾。まるでジェットコースターのような趣だ。

ゴールデンステート滞在記 サンフランシスコ④

ガイドブックを頼りにハイド通りをハァハァと息を切らせながら上がってきた。人だかりしているその場所がロンバード通り。ここはあまりにも傾斜がきついので、1920年代に意識的に道をくねらせた。どうくねらせたかと言うと、5メートル下っては道を曲げ、また5メートル下っては道を曲げた。これを何度か繰り返して勾配を少しでもゆるやかにしようとしたのである。

勾配はゆるやかになったものの、車は曲がった直後に次の急カーブに備えねばならない。この曲線の坂を下るすべての車は歩くより遅い。赤いレンガを敷き詰め、カーブを描く道路に沿って色とりどりの鮮やかな花々が花壇を飾りたてている。この一画に住んでいる人の車の往来も見かけたが、観光で訪れている大勢のドライバーたちがここを通りたがる。運転しながらも、前の車がつかえるとすぐさまカメラを構えているドライバーもいる。

ぼくはカメラを構えながら、ゆっくり急勾配の階段を下りては立ち止まりして写真に収めた。家にも工夫がされており、眼下に海岸が見晴らせるので住むには恰好のロケーションだと思う。しかし、観光シーズンはさぞかし迷惑なことだろう。意識して観光スポットにしたわけではなく、住民便宜のための工夫だったはずだから、自宅周辺を観光客がたむろするとは思わなかったに違いない。

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ロンバード通りを坂上から下る途中の光景➊
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光景➋

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光景➌

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光景➍
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光景➎
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光景➏
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通りの終わりまで降りきってから見上げる。花壇の合間を縫うようにくねくねと道が折れている様子がわかる。ここを車が徐行する。