数年前から、オフィスの読書室に手製の料理を持ち込んでワインの飲み比べの会をしている。大学の2~4学年の後輩たちがメンバー。集まるのは5、6名だが、用意するワインは4種類。シニアにしてはグラス4杯はやや飲み過ぎかもしれない。
1年3ヵ月ほど間が開いた。「3月あたりどうですか?」と、ワイン会主宰のぼくに声が掛かった。「オフィス退出の準備で忙しい状況なので、ワインをセレクトしたり手料理を準備したりするのは難しいが、イタリアンかフレンチでの外食ワイン会なら」と告げた。
店と料理で悩んでいたが、コロナ前までよく利用していた近場のレストランを思い出す。フレンチ主体の欧風料理の店、灯台下暗しだった。無理を言って定休日に開けてもらい、一昨晩、地元大阪と神戸がそれぞれ2人、名古屋と東京から各1人の6人が集まった。32席ある店を6人で貸し切るという厚かましい贅沢ぶり。
すべてシェフにお任せした。ワインは、発泡酒がスペインのカヴァ、1本目の赤はドイツのピノノワール、白はフランスのシャルドネ、2本目の赤はフランスのメルロー。以上4種。アミューズ、前菜の盛り合わせ、スープ、魚料理、デザート、エスプレッソのコースで、2時間半を越す晩餐会になった。
フランス料理の名称は長い。食材名と調理法と(場合によっては)産地までが含まれる。説明や薀蓄が必須であるが、傾聴しても覚えることは容易ではない。特に、料理の写真を撮って安心し、そして歳のせいもあって、料理の名前がおろそかになる。二晩過ぎた今日、記憶を辿った。だいたい覚えているが、あやふやな点はAIに写真を見せて類推してもらった。



