酷暑の街歩き

わずかな凸凹の道でもつんのめることがある。たいてい左足の着地時に起こる。よそ見歩きして油断すると危ない。年寄りだけではない。先日、前を歩いていた若者もつんのめっていた。暑さでやられている時の足取りの重い歩行は要注意だ。

階段の2段上がりができると思っていたら、いつの間にかできなくなっている。やろうと思えばできるが、無理は禁物。身体の動きに関して言うと、昨年までできていたことが今年しづらくなっていることに気づく。日々平均8,000歩ほど歩き、フィットネスを小1時間しているにもかかわらず。

できると思っていることができないのは身体の動きでは実感できる。実感して少々落胆する。同じことが脳でも起こっているはずだが、脳の場合、あることを思い出せない時に「あれは何だったかなあ」と苦笑いで済ませてしまう。ところが、脳の働きが階段2段上がりができなくなるような状態になっているかもしれないのだ。そう思うとぞっとする。

不要不急で外出するな、自宅にいるなら24時間ずっと部屋を冷やせ、水分はこまめに補給せよなどの熱中症対策には耳を傾けるが、はたして涼しい自宅に閉じこもって水分ばかり補給していてよいものか。熱中症予防と引き換えに運動不足や感覚障害や胃弱症状に悩まされそうな気がする。と言うわけで、酷暑でも欠かさず最低2時間は外出するようにしている。

メトロの最寄駅まで歩き、数駅――場合によっては10駅以上――向こうの、あまり馴染みのない駅で降りる。行き当たりばったりもあるが、大阪メトロが配布しているリーフレットを事前に読んでおく。日傘を差して、なるべく日陰を求めて歩き、旧跡や神社仏閣を訪ねる。メトロで行って歩き、メトロで帰ってくる。ランチを兼ねて外出すれば所要34時間。金曜日の歩数は15,000。辛いほど暑かったが、夕方の42℃の風呂が心地よかった。

土曜日の昨日はメトロを使わずに近場を歩いて8,000歩。地下街や商業施設の地下通路を利用して暑さをしのぐ。古本屋、カフェ、文具店に入り、あまり歩かない通りに足を踏み入れる。碑や看板や建物の写真を撮る。今日は午後3時現在、まだ外に出ていないが、身体に渇を入れるために夕方に外出する。焼肉を考えているが、写真のホルモン店ではない。