自分にとっての「ありそうでない」ことを、他人が「いやいや、なさそうだがあるよ」と否定する。その逆もある。人それぞれの経験が反映される。
「ありそうでないか、なさそうであるか」をチェックし、次に「ないかあるか」の推論を経て、最後に「あるある」という全肯定または「ないない」という全否定に到る。
✅ 文具店で付箋紙を買い忘れないようにメモしようとしたが、付箋紙の箋が思い出せず、「ふせん」と書いたことがある。
✅ 書類に氏名を漢字で書く。次いでカタカナを振る。漢字の自分とカタカナの自分を別人だと感じたことがある。
✅ フェースブックの投稿欄に出てくる、「○○○○さん、その気持ち、シェアしよう」という誘いに、余計なお節介だと思ったことがある。
✅ 券売機の扱いがややこしいので、敬遠している店がある。
✅ 旅先でタクシーの運転手に尋ねたおススメの店は十中八九おいしくない。
✅ 中華料理と言えば、「酢豚」か「八宝菜」の二択だった頃がある。
✅ 酢豚のタレを、スープに付いているレンゲスプーンですくってライスにかけて食べたことがある。
✅ 「〽 今日の贅沢 酢豚のランチ ライスおかわり 安上がり」という都々逸の歌詞の思いはわかる。
✅ 都々逸のあの「〽」という記号の名称を調べたことがある。
✅ この時期の大型連休をゴールデンウィークと書く時、「イ」か「ィ」のどちらにするか迷ったことがある。
✅ 「凹凸」の書き順を覚えたことがあるが、しばらくして忘れていた。
✅ 手紙の「○○の候」という時節の挨拶は、誰もが調べている。