目下、自宅もオフィスも断捨離の処分対象と手順の計画中(あくまでも計画中、断捨離の第一歩はまだ踏み出していない)。
その気になれば処分できるが、潔く処分しづらいのがメモを山ほど書いてあるノートや手帳の類。しかし、保持しようとするのは断捨離に背く。なので、たとえば100ページのノートなら90ページ分を捨てるつもりでざっと目を通す。瑣末なメモにも何となく心残りするものがあって、目が止まる。
このメモを捨てたら、もう二度と同じような内容に出合わないかもしれない。そう思うと未練が募る。と言うわけで、ひとまずメモの整理を兼ねながら、このブログに転記するようにしてきた。小さなメモがきっかけになってブログを一篇書くことも稀ではない。
下記は昨日目を通して残そうと決めたメモと、そのメモに関するメモ。
📝 「あゝ、おまへはなにをしに来たのだと……吹き来る風が私に云ふ」(中原中也「帰郷」)
これはパロディー向きの一節。「あら、あなたは何を食べに来たのかしらと、卓に来て女将が私に聞く」。
📝 「彫琢復朴(ちょうたくして ぼくにかえる)」(荘子)
数年前の初見の四字熟語。芸術や技術はああでもない、こうでもないといろいろと手を加えようとするが、最後には余計な細工を施さない「素朴な姿」に回帰するものだ、という意。
📝 「思い出が人を救う。幸せに生きてきた長い歳月の思い出が、今の失望から人を救う」
ああ、あの時悩めるあの人を見て、今だけを見るのではなく、よかった時代を思い出せばいいのに……そう助言しようと思っていたが、その機会を逸して今に至る。
📝 「一点を極める」(NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」)
いろんなことに目移りして、何事も中途半端にやり過してきた身としては、一点集中して極めるのは難しかったが、それ以上に難しかったのが、その一点を何にするかであった。










