枝葉末節の私事や私感

🍃 オフィスで育てていたエピスシアカジョウを枯らせてしまった。鉢植えの常としての寿命のせいか置き場所のせいで枯れたにせよ、監督義務者ないしは保護者の遺棄にも似た責任の重さを感じている。
葉縁ようえんが褐緑色で葉が銀緑色、そこに朱に近い色の花が咲く。「橙赤色とうせきしょく」という色らしい。鮮やかな赤が気に入っていた。RGBのカラーモデルはR:234/G:85/B:4〉。

🍃 「ステイホーム」と「閉居へいきょ」。2020年春の新型コロナ感染拡大に伴い、政府や有名人が「おうちにいよう」と呼びかけたのが前者。家に閉じこもって引きこもるのが後者。どっちでも同じ?  ではない。ステイホームが前向きなのに対して、閉居はやむなくそうしている感じがする。
この2年半、右へならって「なるべく在宅しよう」などとは一度も思わなかった。遠出はしないが、近場には積極的に出てマイペースで用事をし、街歩きと食事と買物を楽しんで今に至る。わが街は歩きどころと見どころが多く、十数年住んでいてもなおいろいろな新しい体験ができる。家にいてできることや発見することは限られている。

🍃 再来週、3カ月ぶりの出張が入っている。「紙面編集」というテーマで7時間の研修をする。そんな手ほどきをする身でありながら、実は「独習のすゝめ派」なのだ。誰かから学ぶよりも自分で調べたり工夫したりして独習するほうがよく身につくと思っている。
何が何でも他人から教わりたい、仲間と交流しながら学びたいと欲するなら、お手本を見聞してセンスを高めるのがいい。知識を学ぶのではなく、センスを盗むのである。独習はすぐれた効果が上がるが、一向に人気は上がらない。寂しがり屋の学び手が多く、身につけるよりも仲間と一緒に学びたいからだろう。

🍃 仕事ができる人、仕事ができることをアピールする人、仕事をしない人、仕事をしているふりをする人、仕事ができない人、仕事ができないのを自覚していない人……。いろんな仕事人がいるが、約束と納期を守ることが仕事の基本中の基本である。
「彼は仕事ができるが、時々納期が遅れるのが残念」などという声を聞くが、時々納期が遅れることを仕事ができないと言うのである。

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岡野勝志(おかのかつし) 企画の総合シンクタンク「株式会社プロコンセプト研究所」所長 企画アイディエーター/岡野塾主宰 ヒューマンスキルとコミュニケーションをテーマにしたオリジナルの新講座を開発し、私塾・セミナー・ワークショップ・研修のレクチャラーをつとめる。

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