イタリア紀行49 「街歩きオムニバス」 ローマⅦ コロッセオにアッピア街道、ジャニコロの丘……。ローマ滞在記はまだ数回は続く。ここで一息入れて、これまでのローマでのぼくの足跡を未公開写真で紹介することにしたい。橋、丘、広場……朝、昼、夜……オムニバス風の一日仕立てにして綴ってみた。 城側から見た、テヴェレ川に架かるサンタンジェロ橋。コピーだがベルニーニの天使像が歩行専用の橋に情緒を添える。 夕暮れ時のヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世橋。同名の通りがヴァチカンからヴェネチア広場、テルミニ駅へと続く。 ローマ市内にある七つの丘のうち一番高いクイリナーレの丘からの街並み。ローマ時代から続く歴史のある住宅地区。 ヴァチカン近くの市場の肉屋。羊肉を買おうとしたら「半身しか売れない」。さすがにそんなには食べられない。 オープンカフェとバール。バールの入口には年配の常連客がたむろして会話を愉しんでいる。 ヴェネチア広場はふだんから交通量が多く、おまけに地下鉄C線の工事中。それでも観光馬車は悠然とゆっくり駆け巡る。 ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂上手のカンピドーリオの丘の広場。ミケランジェロの設計。俯瞰で見れば白のラインが織り成す紋様が異彩を放つ。 ナポレオンⅠ世広場から臨むポポロ広場とフラミニオ門方面。中央に建つオベリスクは三千年以上前にエジプトで造形された。道標に十分な36.5メートルの高さがある。この広場は、北からローマにやって来る巡礼者の「税関」の役割を果たしていた。 丘の多いローマだから、市内を一望するスポットには事欠かないが、ピンチョの丘からの眺望はなかなかのものである。もっと広角のパノラマなら、ここにポポロ広場も含めることができる。直線距離にして2キロメートル強、ヴァチカンのクーポラが威風堂々と鎮座している。