大阪城天守閣、天王寺動物園、慶沢園、大阪城西の丸庭園、城北菖蒲園、長居植物園、大阪市立美術館、大阪市立科学館、自然史博物館、東洋陶磁美術館、大阪歴史博物館、大阪市立住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」、咲くやこの花館
大阪市内に住むシニアは上記の市立の文化施設に無料で入場できる。常設展だけでなく企画展や特別展へも優待されるのはありがたい。都合よく、大阪城天守閣、大阪市立科学館、東洋陶磁美術館、大阪歴史博物館、大阪くらしの今昔館は拙宅から徒歩圏内にある。
先週、大阪くらしの今昔館の企画展『春夏秋冬 花鳥風月に遊ぶ』を見てきた。
印象的だった『四季図屏風』は寛政7年生まれの大阪の画人、玉手棠洲の作。 右隻は右端の第一扇「梅に鶯」から第六扇「瀑布」まで、左隻は右端の第一扇「蓮とカワセミ」から第六扇「雉と鷹」まで。他に、七五三や盆踊りなどの歳時を絵に現した作品など、風流の学びになった。
その鑑賞と前後して、オフィスのポストに書籍が入っていた。俳人、大島幸男先生からの献本である。雪解は、ゆきどけではなく、「ゆきげ」と読む。ご本人やお仲間の評にあまり詳しくないが、かねがね難解な句を作る人だと思っていた。じっくり読んでいるのでまだ読了していないが、ユニークな着眼と豊富な語彙が相まり、純文学の香りのする知的な句が並ぶ。ルビを振っておいてほしい表現がどんどん出てくる。
これが第一句集とは……力量からすれば、すでに第七句集くらい上梓していてもいいほどなのに。ご本人は「トイレにでも置いて少しずつお読みください」とおっしゃるが、そんな軽い作品集ではない。お祝いとして倍返しの食事をご馳走するつもりだが、句の話などせずに、くだらない雑談ばかりしそうな予感がする。
今週書店に立ち寄れば、無料の本が置いてあった。どちらも講談社のもので、現代新書と理系のブルーバックスの図書ガイドだ。ブルーバックスは興味深いテーマが多く、今も本棚に数10冊保管してある。現代新書は岩波新書と中公新書の次によく読んだ。このPRを兼ねた無料の2冊が、見事な読み物になっている。一気に読んだ。
久しぶりにかつて自治都市だった平野郷あたりを散策した。メトロの平野駅で下車するのは初めてだ。何となくかつての面影があるのに、商店街は閑散としている。大阪24区で一番人口の多い区だとはとても思えない。全興寺という寺の前に出て境内に入ると、古い民家が一軒あり、「小さな駄菓子屋さん博物館」の看板。いわゆるよくある昭和レトロの展示だが、懐かしい。後で調べたら、聖徳太子が建てた寺だとわかった。