ジョークⅠ 『3人の客に対応するボーイの件』
ボーイ 「ご注文は何になさいますか?」
客A 「私は紅茶」
客B 「ぼくはレモンティーで」
客C 「私も紅茶。カップはよく洗ってね」
(しばらくして、ボーイが紅茶をテーブルへ運ぶ)
ボーイ 「レモンティーのお客様、どうぞ。あと紅茶お二つですね。よく洗ったカップはどちら様でしたか?」
ジョークⅡ 『スープで虫が溺れていた件」
(ウェイター、客がスープに手を付けないのに気づく)
ウェイター 「どうなさいました? お気に召しませんか?」
紳士風の客 「いいえ」
ウェイター 「少し熱すぎましたか?」
紳士風の客 「いいえ。大丈夫です」
ウェイター 「では、どうしてお召し上がりにならないのですか?」
紳士風の客 「虫が浮かんでいて、スープの中で溺れかけているんですよ」
ウェイター 「虫の救助でしたか……小さめの浮き輪があるか、すぐに探してきます」
実話 『虫がビールに墜落した件』
昨日の昼、寿司屋で。サッポロラガー(赤星)の大瓶とグラス2個。グラスにビールを注ぐ。虫が飛んでくる。手でよけたが、ビール好きだったのか、一方のグラスの泡の上に墜落した。ホール担当の若い女性に声を掛ける。
「グラスに虫が入ったよ、ほら」
「最初から入っていましたか?」
「いやいや、ビールを注いでいたら飛んできた」
「では交換します」と言って、虫入りのグラスだけを引き下げようとする。
「ちょっと待って、違う違う。グラスだけ引き下げて交換したら、飲む前から1杯損したことになる」
ホール担当、ポカンとしている。
「ハエが飛んできてにぎり寿司に止まったら、にぎり寿司を交換してくれるよね? それともハエを追い払うだけ?」
まだポカンとして黙っている。
「虫はあなたの責任じゃない。もちろんぼくの責任でもない。お店の責任だから……」と言い掛けたら、やっと飲み込めたらしく、「新しいグラスと新しい瓶ビールをお持ちします」と言った。唯一の解決法なので、「そう来なくっちゃ!」とは言わなかった。クレーマーにならずに済んで一件落着。
目指した馴染みの寿司屋が臨時休業。ピンチヒッターに指名した一見の店だった。ジョークにしようと思ったが、ホールスタッフあるある、異物混入事象あるある、飲み込みの悪さあるあるの三拍子が揃うと笑い話にはしづらい。