ブログ ‟Okano Note”、カウントダウン

年末恒例の年賀状を書かなかった(どなたにも伝えないまま年賀状じまいをした)。これまた恒例にしていた12日の初硯を失念し、書き初めをしていない。新年明けてからの街歩きには熱心だったが、ノートには一度も文章を綴っていない。今日がノートの書き始めであり、ブログ始めである。

書くことを意識し始めたのは十代の終わり頃。最初は日記から始めたが、日記は私小説っぽくなり、自己満足に陥るだけのような気がした。読むだけでは理解と知識の限界があるし、日記ではその限界を破れない。そう感じた20歳過ぎ、短い雑文でもいいから〈テーマ〉を決めて書くことにした。

無職時代の28歳の時、時間に余裕があったので、読んだ本からマメに抜き書きをするようになった。抜き書きからのインスピレーションを綴り、同時に、体験や観察を通じて思うところをしたためた。大学ノートから革製の手帳に替えて、書く頻度を上げたのが30代半ば。広告や研修テキストやコラムなど仕事でもおびただしい文章を書いていたが、仕事を意識しない文章もおびただしく書いた。ノートと革の手帳を何度か行ったり来たりしたが、黒の革の手帳に落ち着き、Okano Noteオカノノートと名付けて現在に至る。

手帳版”Okano Note”にラフに書いたものから、テーマや話題を選んで書き直した文章をブログ版”Okano Note”で公開することにした。最初に公開したブログ第1号は200865日だった。わが国でブログが広がり始めた45年後のこと。あの時から16年半経った2024年末現在、公開したブログ記事は1,953件に達した。月平均にして10回弱というペースである。

ここ数年間のリズムは月に78回。この調子で行けば今年の6月に2,000回に到達できそうだ。数字にこだわってはいないが、研修・講演は6年前2,000回を超えた。所要した歳月は35年。その数字を、ペンが重い時やキーボードを叩けない時の励みにしている。研修・講演の第一線からは身を引いた。ブログは私的な習慣なので、頭がもたついたり書くのが億劫になったりしないかぎり、2,000回を通過してからも続けていきたいと思っている。